彫刻した木か印刷か:長持ちするデコレーションの見分け方
写真ではそっくりに見えても、まったく別物というウォールデコがあります。一方は無垢材から切り出したもの、もう一方はパネルに貼った印刷画像です。2年たてば、違いは一目瞭然になります。
買う前に、職人が彫刻した木のデコレーションと工業的な複製を見分ける方法をご紹介します。
まずは立体感
彫刻・カットした作品は厚みに変化があり、モチーフが素材そのものに入り込んでいます。斜めの光で影が落ちるのが見えます。印刷は完全に平らなままです。写真では立体感を装えても、手で触れれば分かります。
いちばん簡単なテストです。モチーフを指でなぞってみてください。感触がなければ、それは彫刻ではありません。
素材は時間とともに変化する
無垢材は少しずつ濃くなり、年月とともに味わいを帯びます。これは劣化ではなく経年変化で、形も立体感もそのまま残ります。
印刷パネルは逆の道をたどります。色は褪せ、縁ははがれていきます。
木口は嘘をつかない
作品の側面、木口をご覧ください。無垢材なら木目が連続し、節が見えることもあります。印刷MDFは均一でベージュのざらついた断面で、それを隠すために縁材が貼られていることもよくあります。
小ロット製作がもたらす違い
工房でつくった作品は、次の一点とまったく同じにはなりません。木目が違い、色味もわずかに変わります。それは欠点ではなく、素材の署名です。工業生産が目指すのは逆で、厳密に同一な千個です。
これには実用的な意味があります。工房の一点はお名前や日付、特別なサイズに合わせられます。印刷の量産品では不可能です。
木は欠点を隠さず、個性に変えます。一度刷ってしまえばそれ以上何も生まれない印刷とは、まさに正反対です。
買う前に確かめたい5つのポイント
厚み:3mmを下回ると、薄い合板で反りやすくなります。
縁の仕上げ:手で磨いてあるのか、カットしたままなのか。
吊り下げの仕組み:設計に組み込まれているのか、後付けか。
商品写真:実際の写真か、3Dのレンダリングか。
名入れの可否:受注制作で本当につくっているかどうかの、いちばん確かな目安です。
お手入れは?
ほとんど不要です。乾いた布でひと拭き。長時間の直射日光は木をまだらに退色させるので避け、換気のない水まわりも避けてください。きちんと飾れば、無垢材の切り絵は何十年も持ちます。
より繊細な作品での木の表情を見たい方は、たとえばこちらのカット済みウォールデコのセットをご覧ください。小さなサイズでもカットのディテールが読み取れます。
まとめ
立体感を探し、木口を確かめ、厚みをチェックする。彫刻した木のデコレーションは印刷より少し高価ですが、持ちの良さは比べものになりません。